仏や霊に対し、自らの身心を清めるとともに敬虔な心を捧げて香を焚くことにより、故人の霊を供養すること。法事や通夜では線香が、葬儀では抹香が用いられる事が多い。焼香する回数はそれぞれの宗派の考え方により異なる。
通常、祭壇の手前などに焼香台を設置しその上に抹香を入れた香盒(こうごう)と香炉を置くが、香盒と香炉をセットにしたものを盆に乗せて参列者に回しながら自分の席で焼香することを回し焼香と呼ばれる。この香炉の脇に小銭を置くなどの習慣を持つ地方もある。
棺を祭壇から降ろし、遺族が最期の対面をし、花や副葬品を棺に入れてから棺の蓋を閉じ釘打ちを行う。この時点まで釘を打たないでおくのは、死の判定が不明確であった時代に行き返ることを想定していた事の名残りである。出棺に際しては、足の方を先にして霊柩車まで運ぶ。地方によっては座敷きを塩で清め掃き出すなどさまざまな風習がある。葬儀・告別式が終わり、霊柩車に棺を納めた後、遺族が位牌や遺影を持って並び、遺族代表が会葬者に謝辞を述べることが多い。
葬儀に使う祭壇は、須弥壇(しゅみだん)を象ったものや、様々な彫刻が施されるものなどさまざまである。材質も白木や黒檀などつかわれ、生花祭壇も多く見られる。
儀(式)は故人の冥福を祈るために遺族や近親者が営むものである。対して告別式は、故人の友人などが故人と別れを告げる儀式である。最近は、葬儀式と告別式をまとめて営む事が多くなっている。
火葬の後遺骨をを骨壷にいれること。「収骨」とも書く。拾骨は「箸渡し」と呼ばれる方法で二人を一組にして行われるのが一般的である。関西では主要な骨だけ収めて後は廃棄してもらいことが一般的です。
精進上げ、忌中祓い、お斎(おとき)などともいう。本来は、仏式ならば死後四十九日の間、精進して死者の供養を行い、忌明けを期して親族が集まり、精進落としで「なまぐさもの(肉、魚等)」を食べ通常の生活に戻る象徴とすることであったが、現在では葬儀当日に初七日の法要などと併せて精進落しの席を設けることが一般的になりつつある。これは故人との共食、会葬者への振舞、手伝ってくれた人へのお礼などの気持ちが含まれた葬儀の合理化の手段といえる。
故人が勤め先の企業に大きく貢献した場合などに、その企業が執行者となって行う葬儀のこと。この場合葬儀費用は企業が負担することが一般的である。
宗教とは、教義(教理)、儀礼、それらを支える組織である教団の三つで成り立っているものと言える。世界にはこれまで様々な宗教が存在したが、そもそも呪術や太陽信仰に始まり、アニミズムやシャーマニズムなどの原始宗教の時代を経て、民族宗教へと発展した。宗教の分類にもさまざまあるが、特定の民族の範囲内のみで信仰される宗教は民族宗教といわれ、日本における神道やイスラエルのユダヤ教などがこれにあたる。階層や民族などの枠を越えて広く信者を獲得した宗教を世界宗教または普遍宗教という。世界の三大宗教とされる仏教やキリスト教、イスラム教などがこれにあたるとされる。
孔子を始祖とし、孟子などにより発展した教え。「四書」「五経」を経典としている。家族に対する愛や孝の心、真心や思いやりの心を基にこれを社会や国家に広げて行く「仁」により、修身・斉家・治国・平天下と呼ばれる家・国・世界の秩序が説かれた。
日本においては、宗教としてではなく、社会道徳や倫理としてとらえられることが多かった。葬儀では儒教葬もあり、また儒式墓も存在する。血縁の親疎により服喪期間を定めるなど、儒教が日本の葬儀に与えた影響は少なくない。
役小角(えんのおづの)を租と仰ぐ一派で山岳信仰と仏教(密教)が習合してできた民族宗教。一般では山伏などと呼ばれ山岳修行を積む事により呪力を獲得し、その力を基に加持祈祷を行った。
和語では「かんながらのみち」と呼ばれます。日本固有の民族的宗教で、日本の中でも最も古い宗教といっても過言ではありません。古来から特有の自然観と原始から古代人達の生活習慣からくりだされるなかから形成された特有のものです。禊や祓いによって心身を清め、神を祀ることが中心となります。特に教義や教祖となるような明確なもには存在しませんが、心霊、魂などをめぐっての原始的な信仰が集成されたものと考えられています。ですが、外国から入ってきた仏教や儒教などの影響を少しづつ受けて教義も整理されて行きました。現在は、神社を中心とする神社神道、天皇家の祭祀を続ける宮廷神道、幕末から明治にかけて発生し明治政府に公認された教派神道などがあります。
神道の神が祀られる神聖な場所で、多くの神社は礼拝のための本殿や拝殿を持ち、そこで神職が祭祀を行いそれらを氏子が支えている。葬儀などの祭祀は、死の穢れが神前に及ぶことをおそれ、本殿や拝殿では行わない。
神社を中心とした神道。氏神・鎮守などと呼ばれる神社を中心とした地域共同体の信仰や、出雲大社などいくかの大社への全国的な信仰がある。明治以降は、国家神道のもと国家の儀礼を行うものとして位置付けられた。敗戦後、神社の多くはそれぞれ宗教法人となり、神社本庁を中心とする1つの宗教団体として活動している。
神道式による葬儀。明治以前は檀家制度のもとで民衆の葬儀はもっぱら仏教が担っており、神葬祭は表向き江戸幕府から許されたのは天明五年(1785年)吉田家から許可状のある神道とその嗣子のみであった。明治維新の後に檀家制度が廃止され「自葬祭禁止の布令」が出されてからは一般にも可能となった。神葬祭が形作られたのは幕末か明治にかけてであり、全ての神職に開かれたのは戦後のことである。「神葬祭」という言葉自体、仏教葬儀に対抗するためのものであった。神葬祭の儀礼は、まず神棚と祖霊舎に帰幽(死亡)を奉告し、その前面に白紙を貼る。そして病気の平癒などを祈願した神社があればその神社に代参(代わりの人)を派遣するか遥拝(遠くから礼拝)して祈願を解くなどを行う。
祭主とも書かれ、神道において祭祀を主催する神職のこと。伊勢神宮の神官の長を表す意味もある。
「しゅうばつ」とも読む。信徒の儀式に先立ち、その場を浄める行事、禊(みそぎ)のこと。大麻(おおぬさ・白木の棒や榊に紙垂(しで)を垂らしたもの。)を左右に振って祓いを行う。
神の食べ物とされ、ご神前に供えられる食べ物のことを指す。神葬祭などで行う、献饌・撤饌とはそれぞれ神に食物を献上し、あるいは供した食物を撤去する事を表している。供物の内容としては、稲(米)、酒、塩、水の神饌に加え、餅(もち)魚、野菜、根野菜、和菓子、乾物、果物などがある。
ツバキ科の常緑樹。古来より神木として儀式に使用されている。
神や祖先などを祭ること。通常、神を迎えて共に食事をし、再び神を送り返す儀礼。
神官、祀職などとも呼ばれる。神社において祭祀を執行しそれを職業としている人。また神社における神職の長を神主はという。
一般に神仏混淆(こんごう)などともいわれ、神道と仏教が融合及び調和することをいう。明治時代の神仏分離令や廃仏毀釈が行われるまでは神社に付属して造られた寺院が建築されたり、寺院の敷地内に鎮守社が建てられたり等、神仏習合が盛んに行われた。
キリスト教の教義の一つである。人間が自らでは贖う事が出来ない罪を神の御子であるキリストが人となり、全ての罪を担い十字架上で死ぬことにより神と人間との和解を果たし、人間はその罪を贖われたと考えられている。
キリスト教の聖典。旧約聖書、新約聖書がある。旧約聖書はヘブライ語で書かれており、イスラエルの歴史、モーゼの律法、詩篇、預言者の書などからなる。新約聖書は全27巻からなり、イエスキリストの伝記を記した福音書、キリストの弟子達の行動を記した使徒行伝、パウロの手紙、黙示録などから成る。
教会によって任命される宗教活動の従事者。カトリックでは「神父」、プロテスタントでは「牧師」と呼ぶ。カトリックでは教皇を長とし、司教、司祭、助祭とつづく位階制度があるのに対し、プロテスタントでは全ての信者は神の前では平等であるという「万人祭司」の考え方により位階制度は否定されている。従って牧師は聖職者でなく教師とする。
プロテスタントでは神を称える歌で、教会などで祈りや儀式の間に歌われる。カトリックなどでは、聖歌と呼ぶ。賛美歌とも書く。
聖体拝領とはキリストが弟子達と過ごした最後の晩餐を記念して行われる儀式のことで、キリストの血を象徴する葡萄酒と体を象徴するパンを信者に分けるキリスト教で最も重要な儀式とされる。「聖体拝領」とはカトリックの用語で、プロテスタントでは聖餐式、ギリシャ正教では聖体礼儀などと呼ぶ。
原始仏教の中心の教説せある。諦とは真理という意味を持ち、釈迦が弟子達に説いた苦諦、集諦、滅諦、道諦からなる四つの真理のこと。
人間の苦しみを四つ、もしくは八つに分けたもの。
四苦とは生・老・病・死の苦しみのこと。また八苦とは四苦に加えて「怨憎会苦」憎いものと会う苦)、「愛別離苦」(愛する者と別れる苦)、「求不得苦」(求めても得られない苦)、「五取薀苦・ごしゅうんく」(五盛陰苦、五陰盛苦ともいう。人間を構成する五つの要素から生じる苦)を合わせたもの。
仏教徒にとって信じるべき基本となるものである。仏(悟りをひらいた真理の体現者)・法(仏の教え)・僧(教えに従って修行し、またその教えを広める教団)の三つを三宝という。
衆生とは人間すなわち命あるもの、生きとし行けるものを意味し、済度とは仏が人間を苦海から悟りの世界に導く事を意味する。衆生に救済の済と、渡すという意味を持つ度を合わせた衆生済度とは、此岸という苦悩の世界から人々を救済し、救いの世界である彼岸に渡す事を表す。
人が死ぬと仏になると考えられたため、俗には死ぬ事を指し死者のことを「ほとけ」と呼ぶ。仏教的には仏陀(仏)すなわち真理を悟った者になること。。
仏国土ともいい、仏の住まわれる清らかな世界のこと。阿弥陀仏の西方浄土信仰が盛んになるとそれを指すようになった。
現世で悪いことをした者が、死後堕ちて苦しみを受ける地下の世界。六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・人天のうちの1つ。平安時代中期に源信が「往生要集」で地獄について詳しく述べている。
弘法大師空海(774〜835年)によってはじめられた密教宗派。真言宗では永久不変の実在であり宇宙生命の根源である大日如来によって仏教の真髄が明かにされたとする。そしてその大日如来と一体となる事によって、即身成仏できるとした。密教で用いられる曼荼羅は、この教えにより得られるこの世界を表すものである。現在は、大きく古義真言宗(高野山真言宗など)と新義真言宗(智山派、豊山派など)に分かれている。高野山真言宗は金剛峯寺を、また真言宗智山派は智積院(ちしゃくいん)、真言宗豊山派は長谷寺をそれぞれ総本山としている。
弘法大師の作と伝えられる御詠歌「阿字の子が 阿字の古里 立ち出でて また立ち帰る 阿字の古里」が真言宗の葬儀観を端的に物語っている。「阿」は梵字(古代インドで使用された文字)で書かれ、大日如来とその生命を表す。つまり宇宙生命の本源である大日如来の大生命に包まれている弥勒菩薩の浄土である「都率天」へ即身成仏した死者を送る事が、葬儀の意味となる。
剃髪と授戒によって、死者を仏弟子とし戒名を与え、さらに灌頂(水を頭に注ぐ密教儀式)を施し、血脈(師から弟子へ仏の教えを伝える系譜)を授けて引導とする、最後に死者を都率天へ送る儀式を行って出棺となる。引導作法は、成仏への三つの要因となる三密の妙行(すぐれた修行)を与える所に特徴がある。三密とは、行者の身・口・意の三業(身体活動・言語表現・意思作用の三つに代表される人間のあらゆる行為)と仏の身・口・意とが一体となる修行のことで、葬儀においては、死者に印と真言を授け、心は仏と一体になることを示すものである。
納棺の際に土砂加持が行われるが、これは光明真言を108回唱えて清めた土砂を死体や墓に撒くと、仏の光明につつまれて浄土に生まれるとされるためである。
衆生を救おうとする阿弥陀仏の本願(誓願)を信じて「南無阿弥陀仏」と唱えれば、誰でも極楽浄土に往生する事ができると説く教え。法然(1133〜1212年)を開祖とする。総本山は智恩院。それまでの仏の教えを理解して戒律を守り、修行をしなければ悟りはひらけないとする考え方(「聖道門」あるいは「自力」と呼ばれている。)から「浄土門」あるいは「他力(阿弥陀仏の本願の力に頼る事。いわゆる他力本願。)」と呼ばれる万人救済の道をひらいたところに重要な意味があり、これにより仏教が一般民衆にも広がり大衆化された。
死者を仏の弟子となし、阿弥陀仏の本願により極楽浄土に往生することを教え導く事が、浄土宗の葬儀の意味である。浄土宗の通常の法要は、
の三つから構成されるが葬儀ではこれらに加えて、「授戒会(じゅかいえ)」と「引導式」が行われる。死者を仏弟子にする授戒会は、一般に、枕経の際に行われる。仏を迎え、剃刀を頭にあてて念仏を唱え、さらに戒と戒名を授けるものである。こうして仏弟子となった死者を浄土に導く儀式が引導式で、これは葬儀式(堂内式)の中で行われる。引導は下炬(あに)と呼ばれる棺前での儀式によるが、これは2本の松明を持ち、1本を捨て、残りの1本で円を描いて下炬の偈・げ(仏を讃える詩)を述べるといったものである。土葬の場合には、松明の代わりに鍬が用いられる。
なお、浄土宗では阿弥陀仏の名を称えることによって必ず極楽浄土に往生できると説くので、死者が次の生をうけるまでの中陰・ちゅういん(中有)はない。葬儀後に営まれる法要は、浄土において修行する故人にふりむける回向としてある。
親鸞(1173〜1262年)は法然の往生念仏の教えのなかから、親鸞なりの解釈をし、さらに進めた思想にたどりついた。その思想は、自力(自己のはからい)を捨て、阿弥陀仏の本願力におまかせすることによってのみ救われるとした絶対他力である。
浄土宗が念仏を唱える事が浄土往生の要因としてとらえたのに対して、阿弥陀仏を信じずる心により直ちに極楽往生できると説いた。第八代宗主の蓮如(1415〜99年)は教えをわかりやすく説いた「お文」を表すなどして教勢を拡大した。現在は、浄土真宗本願寺派(西本願寺)、真宗大谷派(東本願寺)などに分かれる。
浄土真宗では、浄土往生と成仏は既に約束されたものであり、死者は阿弥陀如来により死後直ちに往生させてもらうことへの恩に報いることと考えられている。従って、死者への供養や引導は行はない。葬儀ではあくまでも本願に対して死者と残された者がともに念仏を唱えて勤行に励むことが求められる。
回向は仏からいただくものであり、遺族などが故人に功徳を回向することはない。授戒も行わないため、戒名とではなく法名という。葬儀では、死装束を旅姿とすること、清めの塩などは不要とされる。
曹洞宗という名は中国の禅宗の一派で、曹山本寂と洞山良价の頭文字を取ってつけられたとされる。日本の曹洞宗は、道元(1200〜53年)を高祖(開祖)、瑩山紹瑾・けいざんじょうきん(1268〜1325年)を太祖とする両祖をもち、それぞれが開いた永平寺と総持寺を両本山とする。即身是仏・そくしんぜぶつ(禅の心で生きていくことがそのまま仏である)という思想は、つまり悟りを得るために修行をするのではなく、修行がそのまま仏の行であるとされた。
教義上「浄土」を持たない曹洞宗の葬儀では、剃髪、授戒、血脈授与による死者の没後作僧(死後に出家者となすこと)と成仏がその中心に位置付けられる。これによって、死者が悟りの道を歩み、また遺族に故人の成仏の安心(心の乱れの無い事)をもたらすことが、葬儀の意味となる。
引導法語は葬儀で最も重要なものとされ、ここでは導師が自作の悟りの心境を表す漢詩(詩偈・しげ)を唱える。また喝、夷、露、散などと大声を発するのは、一字一喝ですべての言語を凝縮し、一挙に仏世界に入らしめる作用を意味しているという。
また坐禅を通して毎日を正しく生きていくことの中に悟りを見出す曹洞宗では、成仏をいわば坐禅の行によるプロセスとして見るため、故人の回向や供養なども、この成仏のプロセスを追善するものとして意味付ける。
近年「葬送の辞」が導入されているが、これは葬儀をどのような儀礼で行うかを述べるいわば開式の辞のようなものである。通夜諷経(通夜)において行われる事が多い。
仏や霊に対し、自らの身心を清めるとともに敬虔な心を捧げて香を焚くことにより、故人の霊を供養すること。法事や通夜では線香が、葬儀では抹香が用いられる事が多い。焼香する回数はそれぞれの宗派の考え方により異なる。
通常、祭壇の手前などに焼香台を設置しその上に抹香を入れた香盒(こうごう)と香炉を置くが、香盒と香炉をセットにしたものを盆に乗せて参列者に回しながら自分の席で焼香することを回し焼香と呼ばれる。この香炉の脇に小銭を置くなどの習慣を持つ地方もある。
棺を祭壇から降ろし、遺族が最期の対面をし、花や副葬品を棺に入れてから棺の蓋を閉じ釘打ちを行う。この時点まで釘を打たないでおくのは、死の判定が不明確であった時代に行き返ることを想定していた事の名残りである。出棺に際しては、足の方を先にして霊柩車まで運ぶ。地方によっては座敷きを塩で清め掃き出すなどさまざまな風習がある。葬儀・告別式が終わり、霊柩車に棺を納めた後、遺族が位牌や遺影を持って並び、遺族代表が会葬者に謝辞を述べることが多い。
葬儀に使う祭壇は、須弥壇(しゅみだん)を象ったものや、様々な彫刻が施されるものなどさまざまである。材質も白木や黒檀などつかわれ、生花祭壇も多く見られる。
葬儀(式)は故人の冥福を祈るために遺族や近親者が営むものである。対して告別式は、故人の友人などが故人と別れを告げる儀式である。最近は、葬儀式と告別式をまとめて営む事が多くなっている。
火葬の後遺骨をを骨壷にいれること。「収骨」とも書く。拾骨は「箸渡し」と呼ばれる方法で二人を一組にして行われるのが一般的である。関西では主要な骨だけ収めて後は廃棄してもらいことが一般的です。
仏門に入る者に仏の定めた戒を授ける事をいう。戒を授ける者を授戒者といい、戒を授かるものを受戒者という。仏門に入る上での通過儀礼的なものである。なお、この時に受戒者(戒律を授かる者)には、戒名が与えられる。浄土真宗では授戒は行わないので戒名にかわり法名を授かる。同じく日蓮宗では法号を授かる。
江戸時代中期に幕府が採用した民衆支配の方法。寺院によってその檀家の人々がキリシタンでないことを証明させ、旅行や住まいの移動の際にはその証文が必要とされたり(寺請制度)、戸籍に相当する宗旨人別帳(宗門改帳)が作成されたりした。こうして幕府は寺院を民衆支配に利用すると同時に、寺院に対しては檀家の葬儀を行う権限を保証した。この結果、仏教は民衆に広まり、仏式の葬儀・法要が完全に定着する事になった。現在行われている仏式葬儀の儀礼は、ほぼこの時代に固まったものである。
いわゆる仏教での儀式や法要で僧が唱える声楽。今でも天台宗や真言宗では行われている。
心を鎮めて物事に集中している状態を表す。
神道における墓地。死の穢れを避けるため、神社境内には墓は造られないことが多い。そのため寺院墓地に代わる新たな神葬墓地が必要になった。東京の青山墓地や谷中墓地などは市営の神葬墓地として開かれ、日本における公営墓地の始まりとなった。
仏を供養して故人の追善にしようというもの。これを埋葬地に立てる。埋葬時や年忌、法要、お盆、お彼岸などに供養する時など一般に使われている。宗派では浄土真宗は用いない。一般的には「塔婆」と略して呼ばれ、木の板で長さも種類がある。
法律用語。親から子などへ受け継いで行く事。第897条(祭具等の承継)として@系譜、祭具及び墳墓の所有権は前条の規定に関わらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者がこれを承継する。但し、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者がこれを承継する。A前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、前項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所がこれを定める。
寿墓ともいう。陵(みささぎ)は天皇の墓を示すのでこの呼び名を避ける人も多い。寿墓ともいう。一般に生前に建てた墓の事を言う。生前のうちから「死後の住まい」を準備しておく人が増えた。
1947年度制定。飲食によって生ずる危害を防止するための法律。食中毒などによる死者があった場合の医師の届け出義務(第27条)や遺族の同意の上でその死体の解剖ができること(第28条)などの条文がある
船員労働の特異性から制定された法律。「船長は、船舶の航行中船内にある者が死亡したときは、命令の定めるところにより、これを水葬に付することが出来る」(第15条)。これをうけて船員法施行規則では水葬に付する条件として、船舶が公海上にあること、衛生上船内に死体を保存できないこと、その他を挙げており(規則第4条)、船長の職務権限、海員の規則、船員労働の保護など、労働基準法と異なる規則を規定とし、1947年に制定された。
憲法第25条で規定する「国民の生存権」(すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する)の理念に基づいて、その生活の保護と自立への援助を定める法律。生活、教育、住宅、医療、出産、生業、葬祭の7種類の保護について定められている。
1.葬祭扶助の範囲は@検案A死体の運搬B火葬又は埋葬C納骨その他葬祭のために必要なもの(第18条)
2.扶助は、金銭給付によって行う(第37条)などの条文がある。
相続や贈与によって財産を取得した人に対する課税について定めた法律。相続の開始時(死亡時)から6ヶ月以内に相続税の申告と、原則として金額の納付を行わなければならないと規定されている。
ただし実際に相続税を納金するほどの遺産を残すのは、基礎控除(相続財産からは五千万円+一千万円×法定相続人数:平成8年1月現在 第15条)と未成年控除(第19条の3)により、全死亡者の5%前後と言われる。
故人の財産のうち「墓所、霊廟及び祭具並びにこれらに準ずるもの」は、相続税の課税価格に算入しない。(第12条)と規定されている。また香典や弔慰金なども通常は課税対象とはならず、葬儀費用(香典返し費用や法要の費用などを除く)は相続財産から控除される(第13条)。
地域によって生まれ代わりの儀式として古くから行われていたが、現代の生前葬は「死んでからではなく、元気な内に仲間に会っておきたい」という気持ちから行われるもので、招待する人、式次第などを本人の思い通りに出来る良さがある。葬儀・告別式のうち告別式だけを先取りして行うという考えからなっている。
骨灰(遺骨を粉末にしたもの)を海や山に撒いて葬る葬法。散骨を始めた「葬送の自由をすすめる会」では「自然葬」と呼んでいる。各種世論調査で散骨を「認める」意見が多数を占めた事などから、社会的に認知された。墓埋法において、散骨の規定が無いため、散骨は適法とする解釈もある。また、刑法190条の「散骨遺棄」に相当するかについては、葬送の目的により節度を持ち行われるという条件の元、1つの奏法として見とめられる。だが撒かれる地域の住民の気持ちの問題もあるので、法律による規定が必要ではないかという意見も出ている。
葬儀施行において、自らを律し自分たちに寄せられた社会的要請や個々の要請に十分に対応する努力を惜しまない人。葬祭ディレクター技能審査協会が実施している。厚生労働省が認定した葬儀の施行技能審査に合格した者に与えられる名称である。資格は1級と2級とがあり、受験には1級は5年以上または2級合格者2年以上、2級は2年以上の実務経験が必要。
憲法第25条で規定する「国民の生存権」(すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する)の理念に基づいて、その生活の保護と自立への援助を定める法律。生活、教育、住宅、医療、出産、生業、葬祭の7種類の保護について定めている。
葬祭扶助の範囲は
・1. 検案、2. 死体の運搬、3. 火葬又は埋葬、4. 納骨その他葬祭のために必要なもの(第18条)
・扶助は、金銭給付によって行う(第37条)
などの条文がある。
自分の葬儀の内容や費用について生前に決定し、契約をしておくこと。葬儀費用は生命保険や銀行預金などに預託することが多い。米国ではブレニードと呼ばれ葬儀社のほとんどがこのシステムを取り扱うまでに一般化しているが、日本においても1人暮しの高齢者の増加などから、生前に死後の準備をする需要が出現している。葬儀費用の生前予約という意味では互助会なども存在するが、葬儀の内容を決めて契約するシステムは「LiSSシステム」(平成5年発足)が最初と言われ、その後新規参入も含めてさまざまなシステムが誕生している。死後のことであるだけに、契約通りの履行をいかに保証するかが重要である。